技術提案事例

コンデンサ溶接で、強度も見た目もワンランク上の品質を実現!

従来は一般抵抗溶接機で行っていた部品の溶接を、コンデンサ溶接機へと工法転換することで、安定した接合強度を実現し、品質を向上させました。また、製品表面の仕上がりも美しくなり、顧客の要求を満たすことができた技術提案の事例です。

一般抵抗溶接機による製品の溶接加工では、溶接強度の不安定さと溶接部表面の焼けが課題…

一般抵抗溶接機による製品の溶接加工では、溶接強度の不安定さと溶接部表面の焼けが課題…
試作段階において、一般抵抗溶接機を用いた製品の溶接加工ではばらつきが生じ、溶接強度の不安定性が見られました。また、溶接部表面の焼けによる見た目の悪さについて、顧客から改善を求められていました。

一般抵抗溶接機からコンデンサ溶接機への工法転換による溶接品質の向上

一般抵抗溶接機からコンデンサ溶接機への工法転換による溶接品質の向上
試作段階で発生した問題について、当社技術部門と溶接機メーカーが協議し、コンデンサ溶接機を用いた溶接における強度の不安定性や外観の悪さといった課題を解決しました。新たに導入したコンデンサ溶接機は、コストは高いものの、コンデンサにゆっくり電気を蓄えた後、瞬時に放電して短時間で大電流を発生させる仕組みを採用しています。この特性により、熱の影響が少なく、製品の歪みが極めて小さく抑えられるため、安定した溶接強度が得られ、品質向上を実現しました。また、溶接面の焼けが少なくなり、外観も改善され、顧客の要求を満たすことができました。現在、この技術は当社内の他の製品加工にも展開されています。
POINT
【メリット】 短時間で大電流を実現 コンデンサにゆっくり電気を蓄え、瞬時に放電。 熱影響が少なく、製品の歪みが極めて小さい。 → 品質向上 消費電力の低減 小さな入力容量で対応可能(例:12万アンペア)。 溶接面の仕上がり向上 焼けが少なく、見栄えが良い。 電極の圧痕が出ない。 電極交換頻度の向上 加工後の製品が熱くならない。 → 製品入箱が溶けない・火傷のリスク軽減 非鉄金属・異種鋼の溶接対応 【デメリット】 設備費が高額
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