こちらはトランスミッション用ピストンです。
ピストンとは、クランクシャフトへと力を伝えるための構成部品の一つです。ピストンの作動によってドライブプレートを固定・解放し、ギアを変動させることがピストンの主要な機能です。
材料にはハイテン材SPFC590(590Kpa)を使用していますが、締結面の平面度を確保するため、スプリングバック対策を各成形工程に落とし込んでいます。加えて、製品硬度を上げるため、レーザー焼き入れを施しています。焼き入れ後の寸法変化も考慮した上で工程設計を行った点がポイントです。
池田製作所では、レーザー焼き入れについても社内で対応しております。一般的にはプレス加工メーカーが外注にて対応する工程ですが、社内で一貫対応することで工程設計の最適化や高いレベルでの品質保証をすることができます。硬度が必要なプレス加工品や焼き入れ処理が必要なプレス加工品についても、ぜひご相談ください。