板鍛造・プレス加工技術.comを運営する株式会社池田製作所では、アイダエンジニアリング製のアルティメート精密成形機「UL-6000」を用いて、板鍛造加工・厚板精密抜き加工を行っています。ここでは、実際に当社で使用している中で感じるアルティメート成形機の特徴についてご紹介いたします。
アイダエンジニアリング製 アルティメート精密成形機「UL-6000」の特徴としては、主に3つ挙げられます。
アルティメート精密成形機「UL-6000」は、「金型精度よりも高い精度の成型マシン」と言われるほど、高精度・高精密な成型機となっております。革新の9点支持構造、高剛性リングフレーム、スライドギブクリアランス”0”を採用し、驚異的に向上した動的精度によって、金型寿命は数十倍から百倍近くまで大幅にアップしています。成型中にスライドが横ブレせず限界を超えた新次元の成型が可能で、まさに次世代の精密成型プレス機と言えます。
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またアルティメート精密成形機「UL-6000」による高精度かつ高い圧力で成形加工することで、抜き加工だけでなく、板鍛造加工も可能になります。中でも特に難易度が高い増肉加工や増厚加工にも対応可能な点が、このUL-6000ならではのポイントと言えます。
アルティメート精密成形機「UL-6000」によるスライドが横ブレしない加工だからこそ可能なのが、ギヤの精密プレス加工です。通常のプレス機でギヤ加工すると、どうしても歯の形状が出せず、切削加工などの追加工が必要になってしまいます。しかしUL-6000を使用することで、切削レスで高精度なギヤの打ち抜き加工をすることができます。
板鍛造・プレス加工技術.comを運営する株式会社池田製作所では、アルティメート精密成形機「UL-6000」を用いて様々な板鍛造・プレス加工を行い、国内外の大手メーカー様に製品をお届けしてまいりました。当社がアルティメート精密成形機 UL-6000を用いるからこそ可能な加工内容の一例は、下記の通りです。
プレス加工でよくあるのは、プレス加工後に切削加工のような機械加工で追加工をして製品形状を仕上げるというケースです。この場合、もちろん切削工程の分だけ費用面も時間面においてもコストがかかってしまいます。
しかし当社では、UL-6000の特性を活かしつつ、独自の板鍛造技術を導入することで、プレス加工のみで製品を完成させることが可能です。実際に、別のプレス加工メーカーから当社に切り替えていただいたことで、切削工程を削減し、大きなコストメリットが生じた事例もございます。
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当社では6mm程度の厚板であっても、このUL-6000を用いることで高精度に抜き加工をすることができます。
そして、この板鍛造技術・厚板精密抜き加工技術を支えているのが、金型設計力と、工程設計力になります。 金型設計の際には、CAE解析を用いることで、合理的な工程設計・レイアウトを考えていきます。 金型設計力、工程設計力に裏打ちされた板鍛造技術で、プレス加工のみで、複雑な形状の成形加工が可能となり、工法転換による劇的なコストダウンを実現いたします。
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当社では3台のULシリーズの精密成形プレス機を保有しております。下記はそのスペック一覧表です。こちらの範囲内の部品であれば対応可能ですので、ご依頼予定の方はあらかじめご覧ください。
プレス機 | UL-6000 1号機 | UL-6000 2号機 | UL-8000 |
ダイハイト (上限) | 700 | 700 | 700 |
ダイハイト (下限) | 600 | 600 | 600 |
加圧能力 | 6000KN | 6000KN | 8000KN |
プレスストローク量 | 300mm | 300mm | 250mm |
能力発生位置 | 10mm | 10mm | 6.5mm |
パスライン | ボルスター上面より385 | ボルスター上面より380 | ボルスター上面より385 |
スライドサイズ | 2450×1100 | 2450×1100 | 2450×1100 |
ボルスターサイズ | 2450×1300 | 2450×1300 | 2450×1300 |
生産方法(送り方向) | 右から左 | 右から左 | 右から左 |
ST数 | MAX14 | MAX14 | MAX13 |
上型重量 | 3000kg | 3000kg | 3000kg |
メインモータ | 75KW | 75KW | 90KW |
リフトストローク | 0-60 | 0-60 | 0-60 |
フィードバー内幅 | 350 | 350 | 350/400 |
ダイクッション | 対応不可 | 対応可 | 対応不可 |
Load Analyzer | 標準装備 | 標準装備 | 標準装備 |
ディスタッカー | UL-6000 1号機 | UL-6000 2号機 | UL-8000 |
ブランク対応板厚 | 1.0mmから5.0mm | 1.0mmから5.0mm | 0.6mmから4.5mm |
ブランク対応サイズ(角) | □120から□350 | □120から□350 | □105から□350 |
ブランク対応サイズ(丸) | ○48から○350 | ○48から○350 | ○105から○350 |
続いて、実際に当社で製作した、UL-6000を用いた板鍛造プレス加工事例をご紹介いたします。
こちらはSPHC製ギヤです。UL-6000(6000KN)を使用した板鍛造加工のため、偏心荷重にも対応可能です。またプレス加工機の剛性も優れており、高い精度を確保して生産しております。
以前は別のプレス加工メーカーにお願いしていたとのことでしたが、プレス後に切削加工を行い完成させていたため、コストダウンをしたいとのことで池田製作所にご相談いただきました。そこで当社では…
こちらは、エンジンのテンションベルト用のプーリーです。成型法も板鍛造技術に活用しており、金型だけでなく、製品に悪影響のある部品の対策も行っています。
ベアリングに関係する径・真円度等厳しい公差かつ確認事項が多く、製品の中でも難易度はかなり高い方になります。当社では、UL-6000(6000KN)でプレス特有の剛性を活用して生産をしています。
株式会社池田製作所は、金型設計から各種プレス加工、カシメ、溶接、カチオン電着塗装、高精度検査まで、すべて社内で一貫製造する創業75年の板鍛造・プレス加工のプロフェッショナルです。
100台以上のプレス加工機に裏打ちされた設備力を背景に、板鍛造・プレス加工の試作から10万個/月
の量産までをワンストップで対応いたします。また、長年培ってきた加工ノウハウと実績にもとづく
図面段階からの設計提案も得意としており、品質向上やリードタイム短縮、コストダウンに関する各
種VA/VE提案を積極的に行っております。
UL-6000を用いた高精度板鍛造プレス加工なら、池田製作所にお任せください。