技術提案事例

金型の表面処理の見直しによる品質向上、コストダウン

本事例は、金型製作における表面処理方法を融着処理から凝着処理に変更したことで、寸法のばらつきが減少し、品質向上、コストダウンに繋がった事例です。

金型製作時、融着処理では寸法ばらつきが発生し、品質が悪化してしまう

金型製作時、融着処理では寸法ばらつきが発生し、品質が悪化してしまう
本事例は、自動車部品製作のための金型の表面処理による寸法ばらつきの改善に関するご依頼です。
ご依頼いただいた製品は、ロット数1万個ほどの量産製品を加工するための金型で、金型寿命を向上させるために作製時に表面処理を施していました。
従来は、融着処理にて表面処理を施しておりましたが、融着処理後の寸法の変化量が大きく、製品寸法に悪影響を及ぼしていました。
また、再処理でも、寸法のバラつきがあり、寸法を安定させることに大変お困りでした。
そこで、金型の品質向上のご相談を池田製作所までいただきました。

凝着処理への表面処理方法の変更で、歩留まり改善、品質向上を実現

凝着処理への表面処理方法の変更で、歩留まり改善、品質向上を実現
当社からは、融着処理から凝着処理への表面処理方法の変更をご提案いたしました。
当初は、寸法変化量を考慮した金型部品も検討を行っていたが、製品形状により変化量も変化して、維持管理することが困難でした。また、メーカーを変更すると、変化量が変わり、部品自体が使えないことも懸念されました。
そこで、表面処理の種類の見直しを検討しました。
凝着処理では、変寸や変形がほとんど発生しません。そのため、融着処理から凝着処理に変更することで、歪みが発生するリスクも低減するので、品質に影響する部分の製品精度の確保でき、不良コスト削減を含めたコストメリットを発揮できます。
融着処理から凝着処理への変更は、表面処理だけ見ると、コストアップですが、トータルな部分で評価すると、品質向上、歩留まりの改善により、コストダウンに繋がります。
POINT
製品ごとに最適な、金型表面処理方法を選定できるポイントにあります。 当社は、金型製作を内製化しており、長年にわたりお付き合いのある表面処理メーカーと密なコミュニケーションを取ってきました。その中で。製品に最適な表面処理の提案もいただける関係があります。 当社では、金型内製によるノウハウと関係会社との長年の関係による幅広いネットワークで、お客様の製品に品質向上、コストメリットを発揮する最適なご提案が可能です。
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